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組織風土改革成功のカギは「代表の声」にあり!:インナーブランディングの効果と実践方法

「組織の目指す方向が、社員一人ひとりにうまく伝わっていない気がする…」そんな課題を感じたことはありませんか?

企業を取り巻く環境は、テクノロジーの進化、グローバル化、多様な価値観の台頭によって日々変化しています。ただ業務を効率化するだけではなく、社員一人ひとりが同じ方向を向き、組織の目標に主体的に関わる風土づくりが求められています。

そこで鍵となるのが「インナーブランディング」。これは企業のビジョンやミッション、価値観を社員に浸透させ、組織としての一体感を醸成する取り組みです。しかし、単にスローガンをポスターにして社内に掲げる…だけでは十分とは言えません。

このインナーブランディングの中心となるのが、「代表の声」。トップの言葉には、組織の未来を示し、社員の信頼感を醸成する力があります。代表の想いや価値観が直接伝わることで、社員は「自分の仕事が組織にどう貢献しているのか」を実感しやすくなります。

本記事では、「代表の声」が組織にもたらす影響と、実際に社員へ届けるための実践的なアプローチについて解説します。

「代表の声」を届ける意義と具体的な効果

代表が自らの言葉で想いやビジョンを社員に届けることは、組織全体にさまざまなポジティブな効果をもたらします。ここでは、その代表的な効果を紹介します。

(1) モチベーションの向上
代表の言葉には、社員のモチベーションを高める力があります。企業の目指す未来や代表自身の想いが伝わることで、「自分もその一員である」という意識が強まり、日々の業務に対する意欲が高まります。

(2) 離職率の低下
代表が社員と積極的にコミュニケーションをとることで、心理的距離が縮まり信頼関係が深まります。「自分たちの声が届いている」「代表は自分たちを理解しようとしている」と感じることで、会社への愛着が強まり結果的に離職率の低下につながります。ハラスメントを恐れず積極的に、ただし昔話はほどほどに。

(3) 行動の一貫性向上
代表の声として企業のビジョンや価値観を明確に伝えることで、社員一人ひとりがその方向性を理解しやすくなります。結果として、組織全体で統一感のある行動が取れるようになり、業務の推進力が高まります。判断に迷った時の指針にしているという話もよく聞きます。

(4) 変革の推進力
組織が新しい価値観や文化を取り入れる際、代表の声が大きな推進力となります。トップが率先して変化を促し、その必要性を伝えることで、組織全体の変革スピードが加速します。

 

「代表の声」を社員に届ける方法

次はいよいよ実践編です。

代表の声を社員に届ける方法は、企業の規模や風土によって異なります。対面での対話や社内イベントといったアナログな方法もあれば、動画配信や社内SNSを活用したデジタルな手法など。ただ重要なのは、自社の状況に合ったやり方を選び、できることからスモールスタートで始めること。まずはシンプルな発信から始め、社員の反応を見ながら、より効果的な方法へと進化させていきましょう。

1. アナログ(対面・リアルな場を活用)

◆社長ランチ、座談会
定期的に少人数の社員とランチや座談会を行い、代表が直接ビジョンや考えを伝える場を設ける。カジュアルな雰囲気の中で本音の対話が生まれやすく、社員の声も吸い上げられる。

◆全社集会、ミーティングでのメッセージ発信
週1回や月1回の全社会議で、代表が直接メッセージを伝える。短いスピーチでも継続することで、社員の意識に浸透しやすくなる。

◆現場訪問、工場見学、出張社員交流
代表自らが各拠点や現場に足を運び、社員と直接話す機会を増やす。特に、現場作業員や営業社員などと対話することで、距離感が縮まりやすい。

◆手紙、メッセージカード
創業記念日や年末年始に、代表から全社員へ手書きのメッセージを送る。デジタル化が進む中で、手書きの温かみがある言葉は強く響く。

2. デジタル(オンラインツールを活用)

◆社長メッセージ動画の配信
毎月1回、代表が自らの言葉でメッセージを動画で発信。YouTubeの限定公開や社内ポータルにアップすることで、社員がいつでも視聴できる。

◆社内SNS、チャットツールでの発信
SlackやMicrosoft Teamsなどの組織内連絡ツールや社内SNS(Talknoteなど)を活用し、代表が気軽にメッセージを投稿。日々の気づきや企業の方向性を短文で伝え、社員とのコミュニケーションを活性化する。

◆社内ブログ、WEB社内報、メルマガの配信
代表の考えやビジョンを定期的に文章で発信し、社員がじっくり読める形にする。Q&Aコーナーを設け、社員からの質問に回答する形式にすると、双方向性が生まれる。

◆オンライン対話会、ライブ配信
ZoomやMicrosoft Teamsを活用し、全社員向けのオンライン対話会を開催。ライブ形式で代表が話し、リアルタイムで社員からの質問に答えることで、距離を縮める。

◆社内ラジオ、音声配信(ポッドキャスト)
音声メッセージを録音し、ポッドキャスト形式で配信。通勤時間や作業中でも聞けるため、社員の負担が少ない。対話形式でゲスト社員を招き、会社の現状や課題を話すスタイルも効果的。

3. ハイブリッド(アナログ+デジタルの組み合わせ)

◆社員総会+ライブ配信
社員総会を年1回開催し、代表がビジョンを語る場を設ける。同時に、リモート社員向けにオンライン配信を行うことで、全社員にメッセージを届ける。

◆「社長の日」を設定
例えば毎月1日を「社長の日」とし、代表がオフィスの一角で自由に社員と話せる時間を設ける。同時に、その日の感想をブログやSNSで発信し、遠方の社員にも共有する。

「代表の声」を社員に届ける際の注意点

代表の声を社員に届ける際は、いくつかの重要なポイントに注意が必要です。

まず、発信するメッセージに一貫性を持たせること。言葉と行動が一致しないと、社員の信頼を失いかねません。また、社員にとって具体的でわかりやすい内容を意識し、日々の業務にどう活かせるかを伝えることも重要です。形式ばった表現ではなく、自然体で率直な言葉のほうが社員の心に響きやすくなります。

さらに、一方的な発信ではなく、社員の意見を聞きながら双方向のコミュニケーションを図ることでより共感を得られます。そして、発信は継続することが大切です。定期的にメッセージを届けることで、企業の方向性が浸透しやすくなります。

まとめ

代表の声を社員に届けることは、組織の一体感を高め、企業の方向性を共有するうえで欠かせません。発信方法は企業の規模や文化によってさまざまですが、大切なのは一貫性を持ち、社員の目線に立ち、継続的に伝えていくことです。

「もっと社員に自分の想いを伝えたい」と考えるなら、まずはシンプルな方法から始めてみませんか?どのような方法が自社に適しているのか、効果的なインナーブランディングの進め方に悩まれている企業様は、ぜひ ジェイスリー にご相談ください。貴社に最適な施策を共に考え、実践までサポートいたします。

取締役 中川 桜

1998年よりカタログやSPツール制作中心の制作会社にてデザイナーとしてのキャリアをスタート、2000年にジェイスリー入社後本格的にエディトリアルデザインの業務にどっぷり浸かり、多数の月刊誌、旅行系雑誌やムックのアートディレクターを歴任。現在の活動は、WEBメディアの企画や制作ディレクション、インナーブランディングのコンサルなど、クライアントの課題解決のための改善提案立案およびコンサルテーション業務まで多岐にわたる。座右の銘は「自分の感受性くらい、自分で守ればかものよ」

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