- Case Study
- 株式会社朝日工業社
未来を見つめて企業理念を刷新ー創立100周年を契機とした理念体系再構築プロジェクト
 
                プロジェクトの背景
本プロジェクトは、グループ会社であるタナベコンサルティングとともに手掛けたものです。朝日工業社の創立100周年記念事業の一環として、それまでの企業理念を一新して企業の存在意義(パーパス)を中核とする新たな理念の制定を目的に始まりました。タナベコンサルティングは朝日工業社からの依頼を受け、2023年から2024年にかけて「経営力育成(上級)研修」を実施しましたが、その中で幹部社員である受講生とともに理念の原案を作成し、2023年12月には役員向けにプレゼンテーションを実施していました。
その後、2024年4月に髙須社長を委員長とする「理念体系再構築委員会」が設置され、ジェイスリーもプロジェクトに参画。本格的に朝日工業社グループの企業理念を再検討する体制が整えられました。
アプローチ
「理念体系再構築委員会」では、「経営力育成(上級)研修」で検討した企業の存在意義(パーパス)と重要課題(マテリアリティ)を参考にしつつ、これまでの企業理念(Mission,Spirit,Policy)ならびに行動指針に込められた思いを改めて確認し、また朝日工業社グループが未来に向けて持続的に成長していくために必要となる「価値観」についてもディスカッションを重ね、理念体系の再構築を推進しました。
2024年10月に開催された役員に向けた中間報告会でのさまざまな意見も取り入れ、内容の再検討を実施し、最上位の概念にPurpose(パーパス)を据え、その下にPromise、Policy、Principlesを置いて、4つのPで構成される新たな理念体系とすることが決定されました。
施策
新たな企業理念は「ASAHI-PHILOSOPHY」と命名され、その中核となるパーパスは「情熱と技術で、世界をもっと最適に」と定義されました。これは、社員への浸透性や語感を重視して委員会で検討を重ね、取締役会で採択されたものです。また、このパーパスの英語表現は『Create the Best, Make it Better. With Passion and Technology.』と決定されました。
さらに、「Passion & Technology」というタグラインを策定しました。これは、従来のブランドスローガンからの変更であり、社内外に新たな朝日工業社グループのイメージを浸透させるものです。
加えて、以下の4つの要素も決定されました。
Promise:お客様・社会への約束(誠実・技術力・課題解決・人と地球の最適)
Policy:会社の活動指針(持続可能性・共栄・人権・社員への成長支援)
Principles:社員の行動指針(情熱と誇り・挑戦・コミュニケーション・自己研鑽)
マテリアリティ:長期ビジョンとの整合性を重視した6つの重点テーマの特定
最終報告会は2025年1月に実施され、2月の取締役会での決議を経て、4月1日付で制定されました。
最終成果物:3種類のツール制作
理念体系再構築プロジェクトから派生するかたちで、以下の3つの制作物を追加受注・制作しました。
まず1つ目は、2つの社内掲示物です。ひとつは、策定された「ASAHI-PHILOSOPHY」を構成する4つのP(Purpose,Promise,Policy,Principles)と、それぞれの文言の意図するものを図表としてわかりやすく表現したもの。もうひとつは、理念体系と関連する「企業行動憲章」を掲載したものです。いずれも社内掲示を目的とし、それぞれの内容をわかりやすく、読みやすくデザインしました。
2つ目は、「ASAHI-PHILOSOPHY」をグループ内に周知するための冊子です。社内の誰もが理解しやすいよう、具体的な文言で作成しました。
3つ目は、長期ビジョンブックです。これは、朝日工業社が策定し、タナベコンサルティングがブラッシュアップした長期ビジョン「ASAHI-VISION 2050」の内容を、社内用資料として編集・冊子化したものです。
それぞれ限られた制作期間の中で、朝日工業社の担当者と密に連携を取りながら、構成・編集・デザインの各工程を進行し、完成に至りました。社員が将来の企業像を共有し、日々の業務においてビジョンとの整合を意識するための重要なツールとなります。
クレジット
- Date: 2024.10~2025.1
- クライアント : 株式会社朝日工業社
- 業種 : 建築・建設・不動産
- サービスメニュー: brandconsulting
- 事例種別: ブランディング
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