プロジェクトの概要

宮城県仙台市にある自然あふれる泉ケ岳は、仙台市民にはなじみ深い場所。そこに日本国土開発様がワーケーション可能なキャンプ施設を2022年7月にオープン。オープンに先立ち、仙台市民から施設名称を公募。多くの応募が集まっていました。
ジェイスリーは、施設のネーミングを決めるにあたってのキャンプ施設のブランド構築を踏まえたコンセプト策定から各施設名称選定サポートをはじめ、ロゴマーク、パンフレット、Webサイト制作をトータルで担当し、新設キャンプ施設のブランディングを実践しました。

＜課題・要望＞

施設ネーミングについては、応募の中から選定するため、選定基準や選定方針が必要でした。また、商標登録することを見据えたネーミングであることと、ビジュアルアイデンティとなるロゴマーク制作も求められました。
同時に、キャンプ施設の魅力を訴求するWebサイト構築のほか、この施設がワーケーション対応であることから、企業利用の誘致のための営業資料制作をご要望でした。

＜アプローチと施策＞

■コンセプトワード策定
ネーミング決定および以降のロゴ制作ついてのスケジューリングを行うとともに、Webサイトやパンフレット制作時においてもブレが生じないよう、ブランディングの基礎となる施設のコンセプトワード策定から取りかかりました。

■ネーミング選定支援
コンセプトワード策定と並行して、公募案を分類・整理して候補の絞り込みを行いつつ、ブランド構築を実践するためのネーミング選定方針を制作。複数の方向性で数案に絞り込んだ段階で、商標調査やドメイン調査、類似調査などを実施し、実現性の確度を高め、スムーズな施設ネーミング決定を支援しました。


■ロゴマーク
コンセプトワードを基に、施設の特徴などの意味合いや、わかりやすさ・視認性なども考慮して、ブランドアイデンティティを落とし込んだロゴデザインとしました。
ロゴマークは、屋外看板やキャンプ場内の案内表示、オリジナルグッズなどへも展開されるものなので、施設のブランディングに貢献できるデザイン案を検討。キャンプ場の魅力のひとつである「仙台の街並みの先にある太平洋から昇る美しい朝陽」のイメージを図案化し、バランスなど細部まで調整を加えて完成させました。


■ワーケーション訴求企業向けパンフレット
無料Wi-Fiが使える4棟のコテージは、プロジェクターやスクリーンなどを利用して「ワーケーション」が実施できる環境が整っています。仙台近郊はもちろん、近県や大都市圏の企業にも活用してもらうため、オープンに先駆けて企業への説明用に提案パンフレットを制作しました。
自然を感じながら快適に仕事ができること、たき火やバーベキューなどを通じたチームビルディングが可能なことなどを、オープン前に現地で撮影した写真を交えて、泉ピークベースでのワーケーションを訴求しました。


■Webサイト
施設オープン前の予約受付開始を第1フェーズとして公開。以降、温浴施設が完成したグランドオープン時などに随時情報を増やして改修を行っています。キャンプ施設自体が将来的なアクティビティの充実などを予定しているため、今後の拡張にも対応できる構成にしました。
メインビジュアルは、温浴施設付近から見る神々しい朝陽。そのほかにも、周囲の自然や夜空を実際に現地で撮影し、ドラマチックな情景がそのまま伝わるように意識してクリエイティブに反映しています。できるだけ利用シーンのイメージを多く使用し、色々なシーンで活用できる、さまざまな楽しみ方ができることをビジュアルとコピーで訴求。情報を利用者目線で整理して、伝わりやすさと同時に期待感やワクワク感のある表現で、「泉ピークベース」のブランディングを体現したWebサイトを構築しました。