BtoB企業にブランディングは必要なのか?

これまでブランディングはBtoC領域において有効とされてきました。一方で未だにBtoB企業の多くがブランディングの重要性に気づいておらず、特許庁が推進している「デザイン経営」を実践している経営者は多くありません。
(*デザイン経営とは…デザインの力をブランドの構築やイノベーションの創出に活用する経営手法のこと)

BtoB企業においてブランディングは必要なのか?

結論から言うとBtoB企業においてもブランディングは「必須」と考えます。
この記事ではその理由や効果、戦略や実例をご紹介します。

BtoB企業にブランディングが必要な理由

ではなぜBtoB企業にブランディングが必要なのでしょうか?
その理由は大きく3つあります。

①BtoBでは取引を開始する際に比較検討することを求められるから。
仮にあなたが商材を調達する際、同じ金額、同じ品質だった場合に、何をもって取引先を決定しますか?企業規模、信用度、取引実績、サポートなど商材以外のことも比較・検討する上で大きな割合を占めるのではないでしょうか。

②きっかけがなければ社内の意識変革やイノベーションは生まれないから。
自社の企業理念やミッション、バリューを意識している社員はどのくらいいるでしょうか?社員の多くが日々の業務において、自社の存在意義や価値について考えることは難しいものです。ブランディングによって会社の顕在化できていない強みや価値を引き出し、ブランドを再構築することで社内の風土や意識を変革することができます。

③優秀な人財、今後必要な人財を採用することは困難な時代だから。
今後さらに少子高齢化が進み、中小企業の採用は困難なことが予想されます。
大手企業のような規模や年収ではなく、社会における存在意義や他社と異なる強みや価値を示すことで優秀な人財を会社に迎え入れることができます。

これら3つの理由は、主に経営者が日々課題と感じていらっしゃることではないでしょうか?

BtoBブランディングの効果・メリット

ブランディングを実施することで得られる具体的なメリットとしては、

<社外に向けた効果・メリット>

・独自の価値で他社との差別化ができる
・価格競争に巻き込まれない
・取引の継続率(リピート率)が高まる
・企業の信頼性が高まる

<社内に向けた効果・メリット>

・会社の存在意義、やりがいを感じることができる
・帰属意識、チーム力を高めることができる
・優秀で自社にマッチした人財が採用できる
・自信、モチベーションが高まる
・イノベーション思考が高まる

では、ブランディングを実践するためには何から取り組めば良いのでしょうか?
ジェイスリーでは大きく7つのステップに沿って進めることを支援しています。

BtoB企業のブランディングを実施する7つのステップ

STEP1:目的を可視化する

なぜブランディングするのか、目的を明文化する

STEP2:チームをつくる

共感して推進してくれるメンバーで社内にチームをつくる

STEP3:環境を見つめる

マクロ環境、ミクロ環境、内部環境の分析を行う

STEP4:進む方向を考える

ありたい姿、進むべき方向をイメージする

STEP5:ブランドの基礎をつくる

MVV、ブランドパーソナリティ、理念体系を整理する

STEP6:伝え方と活動を考える

「らしさ」を伝えるコミュニケーションを計画する

STEP7:活動して成果を活かす

活動の実践と定期的な測定、診断、改善を繰り返す

まずは自社の課題を洗い出して、ステップに沿ってブランディングに取り組んでみてはいかがでしょうか。
BtoB企業におけるブランディングを実践した事例を次にご紹介したいと思います。

BtoB企業のブランディング事例


国内屈指の油脂製品メーカーであり、2021年に創立100年を数えるミヨシ油脂様。私たちの日常生活に欠かせない、さまざまな食品や化学製品の原料をつくるB to B企業です。
ジェイスリーでは2017年より、ミヨシ油脂様と並走させていただき、企業Webサイトフルリニューアルをはじめ、MAを活用したデータ・ドリブン・マーケティングのコンサルティング、社内報などのインナーツール制作など、社内外に対してのリブランディング事業をトータルにサポート。
企業理念をベースにしたブランドコンセプトを設定し、統一感のあるブランド訴求を実践するほか、創立100周年記念事業のトータルディレクションにも携わり、伴走しながら企業ブランディング構築を図っています。
社員の意識改革も進んでおり、社員自身が自社のブランド価値をさらに高める体現者として成長するための支援を、継続的に行っています。

以上のように、BtoB企業であってもブランディングを実施することでさまざまな効果をあげることができます。ぜひ中期経営計画や事業拡大、経営陣の刷新、周年行事などのイベントをきっかけにブランディングを検討されてはいかがでしょうか?
ジェイスリーでは貴社のブランディングパートナーとなって、ご支援しますのでお気軽にご相談ください。

>その他のブランディング事例はこちら

代表取締役社長 足立 功治

1974年島根県生まれ。インフォメーションデザインを主体にキャリアをスタートし、インターネット創成期における大手企業サイトやキャンペーンサイトのプロデュースを数多く手掛ける。現在はBtoB企業やスタートアップ、自治体などの課題をブランディングとDXの知見を活かしコンサルタントとして活動している。2020年 代表取締役社長に就任。

この記事に関連するサービスはこちら

お気軽にお問い合わせください

お電話でのお問い合わせ

10:00-18:00(土日・祝日・年末年始を除く)

フォームからのお問い合わせ

以下のフォームに必要事項を記入の上送信ください。
「※」は入力必須項目となります。

 ※
 ※
 ※
 ※
 ※
  1. TOP
  2. BtoB企業にブランディングは必要なのか?

CONTACT

お困りごとはありませんか? 
お問い合わせやご相談は、お気軽に。
新たな価値の共創は、ここから始まります。