ネーミングは、ブランディングの「はじめの一歩」

「名は体を表す」まさにネーミング

「名は体を表す」という言葉があります。「名前にはそのものの本質が表れている」「名前は、その物・人の性質や実体、本質をよく表すものである」という意味です。
親が子どもに名前を付ける際には、「こんな風に成長してほしい」「将来こんな人間になってもらいたい」といった想いを込めるものです。近年ではいわゆるキラキラネームも増えていますが、想いや願いを名前に託していることには違いはないでしょう。

ビジネスの世界でも「名前を付ける」ことはよくあります。多くの企業で、新製品や新サービスのネーミングを行った経験があることと思います。
また、新たに会社をつくる場合には会社名が必要です。事業内容の変更に伴って会社名を変更するというケースもあります。
いずれの場合も、「名は体を表す」の言葉通り、その企業、製品、サービスなどの本質を表す名前を付けることが望まれます。ネーミングはブランディングに直結した重要な要素だからです。

ネーミングを考える手順

社名にせよ製品・サービス名にせよ、ネーミングを考えるのは非常に面白く、かつ難しい仕事です。ジェイスリーが実践しているネーミングを考える手順を簡単にご紹介しましょう。

1)名前を付けようとするそのものの本質を知る
どんな特徴があるのか、誰向けのものなのかなど、ネーミングの対象となるそのものを細かく分析します。可能な限りヒアリングを行って、さまざまな情報を集めます。本質を表現する名前を付けるために、最初にやるべき、非常に重要なことです。
2)キーワードを書き出す
書き出したキーワードがネーミングの「素」になります。できるだけ多くのキーワードを導き出し、絞り込み、分類し、いくつかの方向性を考えます。
3)ネーミング案と意味付けや意図を考える
キーワードを素に、伝わりやすさ、覚えやすさ、読みやすさ、言いやすさ、響きの良さ、インパクトなどを総合的に考慮して何にウエイトを置くべきかを判断してネーミング案を出していきます。
キーワードと意味のある別の言葉とを組み合わせた造語にしたり、さまざまな国の言語を使ったり、他に同じものや似たものがないネーミングを創り出します。同時に、ネーミングに込めた意味合いや意図を明確にします。
4)使えるネーミングかを調べる
特に、社名や製品名などは、商標登録を行うケースが多いと思います。同じような分野ですでにその名称が商標として登録されていた場合、商標権を侵害する恐れがあるため、使用を避けるのが無難です。「特許情報プラットフォーム」を利用すれば簡易検索が可能なので、ある程度ネーミング案の数を絞り込んでから調査を行います。
また、新たにドメインを取得してWebサイトをつくる場合は、ドメインチェックも必要です。

マーケティングの観点も取り入れ、ローンチ後の展開も意識

ネーミング作業と並行して、製品やサービスであれば、どのような販売戦略を取るかなど、マーケティング的な観点での方向性も議論されているはずです。ネーミング案は、販売戦略を踏まえて考える必要もあります。そういう意味では、ネーミングを考え始めた時点でブランディングもスタートしていると言えます。
お客さまや第三者がそのネーミングを見たり聞いたりしたときに、どんなイメージ・印象を持つでしょうか?実際にローンチしたときのことを明確に描きながら、マーケティング展開を意識したネーミングを考え、ブランディングに取り組まなければならないのです。

社名や製品・サービス名などであれば、ネーミングが決まった後はロゴタイプやロゴマーク、色など、ビジュアル的なデザインワークのフェーズに入ります。そして、社名なら名刺や看板・サイン、Webサイト、会社案内、封筒…さまざまなツールに展開することになります。企業によっては、記者発表や新社名披露パーティーなどもあるでしょう。

製品やサービスならWebサイト、パンフレットやリーフレット、DMなどの販促ツールのほか、販売戦略によってはポスターやムービー、テレビCM、Web広告、展示会出展、販売マニュアル、パッケージなどなど、ありとあらゆる展開が考えられます。

ジェイスリーでは、そうした全体を俯瞰したブランディング施策の支援を行っています。できるだけ早い段階でご相談いただくことで、ネーミングをはじめとしたトータルなブランディングをサポートが可能となります。
一方で、ネーミングだけをご提案するブランド設計にも対応しています。お客さまのご要望を伺ったうえでご事情に適したご提案をいたしますので、お気軽にご相談ください。

コピーライター・プランナー 津留 靖

大学卒業後、100名以上の社員のほぼ全員がコピーライター兼プランナーという販促系広告制作会社でキャリアをスタート。BtoB向け多機能商材をメインに、カタログやSPツールの企画制作に従事。その後、フリーランスとして約16年活動。ライティングの仕事で携わった企業数は200社を超える。2006年春には宣伝会議主催の『Webライター養成講座』講師を担当。2019年よりジェイスリーに合流。「言葉には、人を動かすチカラがある」ことを信じ、わかりやすく伝わる文章制作を実践する。熊本県出身。

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