経営者が実践すべき社内向け啓蒙活動「インナーブランディング」

経営者と社員の間に生じる、会社に対する想いのギャップ

多くの企業が「経営理念」を掲げています。経営者が起業した際につくったものや、会社設立後に策定したものなど、掲げたタイミングはまちまちかもしれませんが、経営理念には、事業内容を踏まえて実現したいこと、目指すことが落とし込まれていると思います。
実際に事業を進めていくのは社員一人ひとりになるわけですが、果たして社員は経営理念をしっかり理解しているでしょうか?全社員が同じベクトルを向いて経営理念を体現できているでしょうか?

例えば、潜在的な以下のような課題が考えられます。
・中期経営計画を発表しても、社員がピンと来ていない
・自社が目指す将来像などを説明しても伝わっていない
・経営層と社員の間でモチベーションが異なる(社員のモチベーションが低い)

また、課題が顕在化している場合もあります。
・会議での社員の発言が「やりたい」ではなく、「やらされている」感が強い
・上がってきた企画書の内容が物足りない、視点がズレている
・社内の会議やディスカッションが活発にならない、受動的でアクションにつながらない。

経営者や経営層が考えていることと、現場の社員たちが実際に動くことに乖離が生じている原因は、会社がどこに向かって、何を実現したいのかを、社員がしっかり理解できていないケースがほとんどです。入社したばかりの社員はもちろんのこと、長年働いている社員でも理解にズレが生じている場合があります。

「伝わる」手法、社内向けの啓蒙活動「インナーブランディング」

では、なぜこのように社員の理解が進まず、経営者の想いとの間にギャップが生じてしまうのでしょう?単に経営理念を押し付けても、社員の理解は進みません。重要なのは「伝える内容」で、社員が自分ごととして腑に落ちるように伝えることが望まれます。

社員に伝えたいことが正しく「伝わる」ことが最大のポイント。経営理念をつくった本人(経営者)は当然理解していても、社員は漠然と抽象的にとらえていたり、意味を誤って認識しているケースもあります。また、理念やビジョン、ミッションなどがそれぞれどういうものなのか、何のためにあるのかが分かっていない場合もあります。

ここで行うべきことは、企業理念や経営者が考える会社の存在意義、思い描いている将来像などを、社員に向けて発信し、正しい理解を深めていく活動です。浸透度がどのくらいなのかアンケートを実施したり、研修や勉強会、ワークショップを実施したり、社内報でビジョンや価値観を共有したりと、手間がかかる地道なことですが、啓蒙活動を続けることによって社員の意識が変わり始めます。
その他にも、創業者のストーリーを分かりやすく伝える社史、企業が目指している価値観を映像にした社内向けムービー、理念などを浸透させるための社員向けの小冊子(ブランドブック)、クレド(行動指針)などさまざまな啓蒙手法があります。
これらの啓蒙活動は、社内向けに会社のブランド(価値)を浸透させる活動であり、「インナーブランディング」活動と呼ばれます。

インナーブランディングの継続が会社のさらなる成長を促す

インナーブランディングを実践すると、会社に対する理解や愛着が深まり、社員が自社で働くことに誇りを持ち、「この会社で働けるのが幸せ」「自信を持って営業しよう」と思うようになります。また、一人ひとりがキャリア形成を能動的に考え、自社の発展に積極的になることで持続的な企業成長につながります。

私たちがインナーブランディングを支援させていただいたミヨシ油脂様では、同様の課題に対して取材やヒアリング、調査分析と、これを基にした社内報の見直しや採用サイトのリニューアルを実施。「ミッション・ビジョン・バリューの理解と浸透を深める」ことに注力しました。結果、「社員が自社に誇りをもって働くようになった」「有能な人材を確保することができた」との声をいただきました。更に、周年記念などさまざまな節目の中で、社員自身が自社の価値をさらに高めるための体現者として成長する支援を、継続的に行っています。

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JAYTHREEにできること

社員が一丸となり、同じ将来へ向かっていけるように、経営者の想いを、伝わるかたちに見直して社員へ理解と浸透を促していくインナーブランディング。最初に挙げた課題や心配は、目の前に見えるものを変えていくよりも、想いや気持ちなど根底にあるものを見えるかたちで表現することが解決の第一歩となります。

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