ブランドコンセプト策定過程で実現できる3つのメリット

ブランドコンセプトの策定は、一貫性と戦略性を保ちながら、ブランディング施策を多角的に展開する上で非常に重要であることは、こちらの記事でもご紹介いたしました。
ブランドコンセプト策定の重要性が広く知られるようになった一方で、ブランドコンセプト自体が実現するメリットのみならず、策定の過程で得られるメリットがあることは、案外知られていません。今回は、3つの「意外なメリット」についてお伝えします。
1.ブランド価値を共有できる
ブランドコンセプトを策定する過程では、自ブランドがすでに持っている「強み」「らしさ」の棚卸しを行います。社長やブランドマネージャーなどが一人で検討することも可能ですが、弊社ではできる限り多くの社員を巻き込むことをオススメします。なぜなら、その方がより多角的な視点で棚卸しができるため、価値の取りこぼしを防げるからです。
それぞれが考える「強み」や「らしさ」を共有した結果、複数人が同じ価値観を持っていたということを確認できると、自ブランドの「強み」「らしさ」について「自分が考えていたことは、やはり間違っていなかった」と、ブランド価値に対する認識をポジティブに強化できます。また、少数意見を共有することで「そんな捉え方があったのか」と、自ブランドの新たな価値に気づくことができます。
2.目線合わせができる
ブランドコンセプト策定の際には、自ブランドが持つ「強み」「らしさ」だけでなく、それらを踏まえ、誰に対して、どのようなベネフィットを提供するのかという「めざす未来」についても検討する必要があります。
メンバー間で「めざす未来」について話し合う過程では、それぞれが日頃から考えている理想のブランド像と、実現のために解決しなければならない課題を明確にします。つまりディスカッションを通して、実現に向けたロードマップを描く手がかりを得ることができるのです。
3.相互理解を促進できる
組織全体として「ブランド価値」が確立できない大きな理由のひとつが、社内のコミュニケーション不全です。役職、部署、職歴、年齢などの属性間に「溝」が生じてしまい、考え方や価値観を共有できないことが原因になっていることは少なくありません。ブランドコンセプトの策定は、そのような状態を解消する絶好の機会です。
なるべく多くの社員を巻き込んで、普段の業務内ではなかなかできない「価値観のすり合わせ」に取り組んでもらうことが、お互いの立場、考え方を理解するきっかけになります。
おわりに
弊社では、ブランドコンセプト策定を支援する「ブランドコンセプト・キャンプ」というサービスを提供しています。
≫最短1日で実施できる「ブランドコンセプト・キャンプ」
ワークショップを通して、企業や商品などの「らしさ」「強み」「めざす未来」を抽出、一言集約して「ブランドコンセプト」の策定をめざします
キャンプの参加者からは、
- 「なんとなく感じていた自社の魅力について、改めて整理できた」
- 「⾃分以外の考えにも触れ、仕事や将来に対する視野を拡げられた」
- 「普段話せない部署の方々と意見交換できたのが有意義だった」
などのお声を頂いております。弊社では、その他にもさまざまなかたちでブランディング支援を実施しております。ブランディングの必要性を感じられている経営者様やご担当者様は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
2012年よりライターとしてのキャリアをスタート。音楽系フリーペーパーや地域情報サイト、週刊誌、ムック本などさまざまな媒体の制作に携わる。2015年には広告代理店に入社。教育機関のキャッチコピーやタグラインの開発、各種SPツール掲載用のインタビュー記事などを担当する。2023年にジェイスリーに入社。リサーチ力・ヒアリング力をいかし、ブランディング戦略を支援している。
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