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「企業理念」と「ブランディング」の関係性とは?

「企業理念」と 「ブランディング」の 関係性とは?

「企業理念」と「ブランディング」。両者の関係性についてご理解されていますでしょうか?
企業が顧客からの信頼を得て、成長を続けていくためには、どちらも欠かせないものです。まずは、「企業理念」と「ブランディング」について、それぞれの意味を考えてみましょう。

「企業理念」とは

「企業理念」とは、企業が存在する目的や大切にしている考え方・価値観を言語化したものです。
どのようなミッションやビジョンを持って存在している会社なのかという根本的な価値観を示しています。会社が目指している方向性、企業文化や意思決定などにおける基盤となるもので、従業員やステークホルダーに共通の理解や誇りをもたらします。

「ブランディング」とは

「ブランディング」とは、市場や顧客、消費者に企業価値を伝えるための具体的な手法や表現方法全般を指します。
ロゴデザイン、メッセージ、企業サイト、広告展開のほか、SNSや従業員の営業活動といった顧客とのさまざまな接点(タッチポイント)も含め、発信する一貫したイメージやストーリー(ブランドコンセプト)は、企業理念を具現化するものです。つまり、ブランディングは企業理念という「内なる核」を外部に伝え、広めるためのディスプレイとも言えます。

企業理念あってのブランディング

企業理念がしっかりしていると、ブランディング活動による共感が得やすく、顧客や消費者、従業員、株主とのエンゲージメントを強化することができます。ブランディングを行うことで、企業の存在意義が市場に伝わり、企業理念への理解や共感が深まるという相乗効果が期待できるのです。

例えば、アディダスの企業理念は「スポーツを通して、私たちには人々の人生を変える力がある」です。事業内容をはじめ、あらゆる企業活動が一貫してこの企業理念をベースに行われており、企業価値を生み出すブランディングが実践されています。
企業理念とブランディング

ブランディングにおける企業理念の役割

ここで、企業理念がブランディングにおいてどのような役割を果たしているのか、もう少し具体的に説明します。主な役割は4つです。

1)ブランドの根幹を明確化する

企業理念は、ブランドの原点とも言える存在理由(パーパス)や使命、価値観を表現しています。企業理念に基づき、商品開発やサービス提供といった事業、ロゴ、広告などのあらゆるブランド要素は一貫した方向性を持ち、企業がどのような価値を提供し、どのような社会的役割を果たすのかが明確化します。統一感のあるブランドコンセプトを軸に全てのブランディング施策が実施されることで、企業としてのブランド・価値観を、説得力を持ってターゲット層に伝えることが可能になります。

2)信頼と共感を醸成する

従業員一人ひとりが企業理念を理解・共感して行動することで、社内文化と対外的なメッセージが一致し、お客さまとの信頼関係構築や共感が生まれやすくなります。お客さまは、従業員や製品・サービスなどを通じて企業理念や価値観に触れることで、ブランドに対するロイヤルティの深化にもつながります。

3)市場における差別化とポジショニングの確立

市場での競争が激化する中で、企業理念に基づいたブランディングは、単なる機能や価格以外の面で差別化を図る一助となります。「あの会社の製品は、他社とはちょっと違う」「独自性のあるサービスを提供する会社だ」といった印象を与え、立ち位置を確保できます。
例えば、サステナビリティに注力する企業の場合、その理念が広告やキャンペーン、製品のストーリーなどに反映されることで、消費者や顧客はその企業に対して特別な共感と関心を持ち、競合他社とは一線を画すブランドイメージが形成されます。

4)内部統一と業務指針の共有

企業理念は、企業内の意思決定や業務プロセスの指針として機能し、従業員の行動や思考の一貫性を維持する役割も担います。これにより、内部から発信されるメッセージと外部向けのブランディングがシンクロし、強固なブランドエクイティ(資産価値)の構築が実現できるのです。

従業員の企業理念への「共感」がブランディングの鍵

「従業員はブランドの体現者である」とよく言われます。上記の2)で述べているように、従業員が企業理念を正しく理解して共感して日々の業務に取り組むことで、企業の内側からもその理念が体現され、結果として顧客との信頼関係が構築されます。言い換えれば、ブランディングは外部へのアピール手段であると同時に、社内の文化や自社の強み、価値観を再確認し、強化するプロセスにもなり得るのです。

このように、企業理念とブランディングは、企業の価値や存在意義を表現するための取り組みという関係性にあり、企業の持続可能な成長にはその両方が不可欠です。
企業理念の明確化が、他社との差別化が図れる価値のあるブランディングの基盤となる一方、戦略的なブランディングは、社内外に企業理念を広め、浸透させるための効果的な手段なのです。

ジェイスリーが支援したブランディング事例

ジェイスリーでは、多種多様な企業のブランディングを支援しています。以下にその一例をご紹介します。
MOBILIX HOLDINGS株式会社 様
社名変更に伴うブランド構築のご相談を受け、新社名のネーミングからロゴ制作、ブランドコンセプトやミッション・ビジョン・バリューの策定などをトータルに支援しました。
グローウィン・パートナーズ株式会社 様
創業20周年を迎えるタイミングで、企業イメージを正しく社外に発信するブランディング活動を実施。ブランドアイデンティティの抽出から設計、VI開発、実装までを支援しました。

ジェイスリーのWebサイトでは、その他のブランディング事例の一部をご覧いただけます。お問い合わせいただければ、Webサイトでは公開していない事例のご紹介も可能です。企業理念を広めて浸透させるブランディング活動をお考えでしたら、お気軽にお問い合わせください。

コピーライター・プランナー 津留 靖

販促系広告制作会社でコピーライターとしてキャリアをスタート。BtoB商材を中心にカタログやSPツールの企画制作に従事。その後フリーランスとして独立し、約16年活動。その間、宣伝会議主催のWebライター養成講座の講師も担当。2019年よりジェイスリーに合流し、海運、観光、製造、商社、建設など多岐にわたる業種で、プランニング・コピーライティングおよびディレクション業務に携わり、わかりやすく伝わる文章制作を実践。整形外科分野(特に腰・膝・足首)の知見も持つ。熊本県出身。

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