ロゴレス家電の潮流から考えるCI/VI構築の意義と重要性【後編】

前編では、ロゴレス家電のニュースを読んでショックを受けた話と、そこからCI/VIについてあらためて整理してみると心が落ち着き、さらにはBtoB企業のCI/VI構築プロセスについても話したくなってきた…というお話をさせていただきました。

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ロゴレス家電の潮流から考えるCI/VI構築の意義と重要性【前編】

選ばれる企業になるための秘訣は「見た目の印象と統一感」

さて後編では、BtoB企業にとってのCI/VI構築について考察していきましょう(ここでは企業ロゴに絞ってお話しします)。

CI/VI構築プロセスの一部である、企業ロゴ。企業にとっては象徴であり、顧客や従業員に対しての旗印。
多くのBtoB企業は、優れた技術やどこにも負けない品質を持っていたり、企業理念を体現する社員の方々で溢れていたりします。にもかかわらず、企業ロゴに対する意識が低く、企業イメージを上手に表現・伝達できていないケースが見受けられます。または「うちはBtoB企業だからイメージとか関係ない」と思い込んでいて、結局「見た目」で損をしていることが多い、ということもあります。
BtoB企業にとっての顧客は「企業」かもしれませんが、商談相手は当然ながら意思決定や最終決裁をするのは「人」、自社組織を形成しているのも「人」です。そこにはどうしても人間の感情が介入するため、イメージを整える=「見た目」の印象をよくすることは無視できません。
また今の時代においては、「多様性」「持続可能性」「グローバル」など、社会や株主が評価する指標やキーワードが重要視され始めていますので、こちらも意識しておく必要がありますね。

また、前編で述べた家電ロゴにおける顧客接点の考え方と同様に、BtoB企業においてもそのイメージは顧客接点から生み出されることも忘れてはいけません。ですので、一貫した統一感というのも重要になってきます。例えば、名刺、Webサイト、展示会ブース、商談などさまざまある顧客との接点において、「見た目」がよくなかったり印象がバラバラだったらどうでしょう?ここでもまた「見た目」で損をしてしまいかねません。

具体的にはこんなシーンが考えられます。
展示会でもらった資料がブースデザインと全く違うテイストだったので、会社に戻って「あのブースどの会社だったっけ?(上司に提案しようと思ってたのに)」となり、結果的に記憶に残らなかったとか。
逆に、Webサイトで確かな技術力を確認できたので商談しようと展示場に行ったらスタッフの対応がイマイチだったので、次点だった会社に決めた、など。社員の行動や態度も印象づけの大きな要素になります。

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以上のことから、BtoB企業にとってのロゴとは
① 見た目を整える意味でロゴの印象は重要
② もっと重要なのはCI/VI構築プロセス=イメージづくりの戦略と計画
③ ロゴはあくまで、CI/VI構築のためのツールのひとつ

ロゴを出さずとも商品のチカラで選ばれるのだ!というBtoC企業の心意気とは、全く逆の方向にその意義と重要性が存在することをご理解いただけましたでしょうか?

わかりやすいところから始めてみましょう。

こんなお悩みはありませんか?

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ジェイスリーでは、きっかけになった課題感や悩みを丁寧にヒヤリングさせていただきながら、皆さまの企業、サービス、商品のブランディング支援を行っています。

「なんだか古臭いのでロゴを新しくしたいな」といった、シンプルなきっかけでも構いません。わかりやすいところから始めてみるなど、課題や悩みに合わせた施策のご提案をさせていただきますので、まずはご相談ください。

取締役 中川 桜

1998年よりカタログやSPツール制作中心の制作会社にてデザイナーとしてのキャリアをスタート、2000年にジェイスリー入社後本格的にエディトリアルデザインの業務にどっぷり浸かり、多数の月刊誌、旅行系雑誌やムックのアートディレクターを歴任。現在の活動は、WEBメディアの企画や制作ディレクション、インナーブランディングのコンサルなど、クライアントの課題解決のための改善提案立案およびコンサルテーション業務まで多岐にわたる。座右の銘は「自分の感受性くらい、自分で守ればかものよ」

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