「言葉のチカラ」をブランディングに活かす

「言葉のチカラ」をブランディングに活かす

皆さんは情報を理解するとき、何を頼りにしているでしょうか?

例えば、感謝の気持ちを相手に伝える場合、相手の目を見てどんなに優しく微笑んでも、それだけでは伝わりません。「ありがとう」という言葉を発して初めて相手に伝わります。
情報を正しく理解してもらうためにもっとも大切な要素、それは「言葉」なのです。
ある画像に対してひと言を添える「写真でひと言」的な大喜利がありますが、同じ画像でも違う言葉(キャッチコピー)を付けることで、まったく印象が変わったり、伝わる内容が違ってきたりします。

「わかりやすさ」はターゲットに合わせる

伝えたい情報を正しく顧客に理解してもらうことが企業のWebサイトの役割です。正しく理解してもらうには、伝わる言葉で、つまりわかりやすいコピーで情報を整理しておく必要があります。
「わかりやすいコピー」とは、伝えたい人に正しく理解される文章であり、単に平易な文章というものではありません。特にB to Bの企業などでは、ある特定の業界の人に伝えたいのであれば、業界用語が使われているほうがわかりやすいこともあります。専門的な知識を持っている人には、初心者向けの表現だとかえって理解されにくいケースも考えられるので、ターゲットに合わせた伝わりやすさを検討することが望まれます。

顧客の印象を左右する言葉や文章

企業サイトに掲載されているコピー表現のテイスト次第で、閲覧者がその企業に持つブランドイメージが左右されることがあります。フレンドリーな文章であれば親しみやすいイメージ、尖った表現の文章であればトレンドをつくり出すようなイメージなどです。
毎日使うような日用品のメーカーであれば、丁寧で優しい表現のコピーがフィットするでしょう。ベンチャー企業や画期的なサービスを展開する企業であれば、エッジの効いた表現や世界観を連想させるようなコピーが合います。
「人を見た目で判断してはいけない」とよく言われますが、「企業は見た目(Webサイト)で判断されるもの」です。言葉や文章は、ブランディングの核となることを理解しておきましょう。

「コピー軽視」がブランド構築を妨げることも

以下の文章を読んでみてください。
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私たちのモットーはお客さま第一。案件毎にプロジェクトを組み、わかりずらいことを分かり易くする仕事をしています。たくさんの、お客様から、熱い信頼をえている私達と、是非お取引してみてはいかがでしょうか?
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誤字、表記の不統一、漢字/ひらがなの使い方、表現の不一致などがある文章です。もし、このような文章がWebサイトに書かれていたとしたら、読んだ方は「この会社、文章のチェックとかしていないのかな?」と感じ、少なからず企業イメージは下がります。「どこがおかしいの?」「別に気にしない」という方もいらっしゃるかもしれませんが、「ミスが多い会社なんじゃないか?」「こんないい加減な文章を載せる会社とは仕事したくない」と感じる方が大半でしょう。

かなり極端な例文を挙げましたが、Webサイトに載せる文章はお客さま(サイトを見る方)にとって重要な情報です。ブランディングを成功させるには、コンテンツの本質とも言える文字情報に気を使うことが欠かせません。
お客さまに「自分にとって価値のある会社(商品・サービス)だ」と感じていただくには、「言葉のチカラ」が必要なのです。

サイトリニューアル時はコピーのリニューアルの検討も忘れずに

Webサイトのリニューアルを行う際、今あるコピーをそのまま活かして、デザインイメージだけが変更されるケースが時々あります。しかし、それでは本質的な価値はリニューアル前と変わっていません。さらなる価値や新たな価値を伝えるのであれば、ブランディングコンセプトを踏まえたコピーに変更すべきです。いわゆるバーバルコミュニケーション(言葉や文字など言語を使うコミュニケーション)は、ブランディングの基本要素のひとつなのですから。

お客さまと並走しながらブランディングを実践するジェイスリーは、さまざまなカタチでブランディングのバーバル領域についてもサポートさせていただきます。ぜひお気軽にご相談ください。

コピーライター・プランナー 津留 靖

大学卒業後、100名以上の社員のほぼ全員がコピーライター兼プランナーという販促系広告制作会社でキャリアをスタート。BtoB向け多機能商材をメインに、カタログやSPツールの企画制作に従事。その後、フリーランスとして約16年活動。ライティングの仕事で携わった企業数は200社を超える。2006年春には宣伝会議主催の『Webライター養成講座』講師を担当。2019年よりジェイスリーに合流。「言葉には、人を動かすチカラがある」ことを信じ、わかりやすく伝わる文章制作を実践する。熊本県出身。

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